獣の奏者エリン 第21話「消えそうな光」

 王獣の飼育を任されるエリン。はたしてエリンは復調の手がかりを見つけ出すことができるのか――。
 エリンの戦い。
 エリンにとって、これは母の道を行くその第一歩だろうから、この王獣を立ち直らせられるかどうかがこれからに大きな影響を与えそう。
 エリンの凄さのひとつに、強い集中力もあるんだな。付きっきりで、徹底的に、視る。この観察力こそがエリンの強みなんだなぁ。
 王獣に対するスタンスも興味深い。単に「自分に境遇が似てるからかわいそうで〜」というわけじゃなく、そこには複雑な心情がありそう。エリンにとって王獣や闘蛇は、母の全てであると同時に母を奪った存在だろうし。エリンの行動原理は、王獣のためではなく、むしろ母のようになりたいという想いや、それ以前の強い好奇心から来るものなのかも。
 その執念叶って……この辺の試行錯誤がストレートにいい結果とならないのがいい。竪琴が、って時にそれは無理矢理過ぎるだろーと思ったけど、それだけじゃない偶然も重なってうまくいったというのがリアルだなぁ。