あにゃまる探偵 キルミンずぅ 第50話「どうぶつ天国キルミンZOO!?」(終)

 暴走するカノンのおじいさま、追うリコ達、キルミンする二ツ木、はたして物語の行方は――。


 最終回。
 ああもう、一年間素晴らしい物語をありがとう!
 本当にいい物語だった……人間が動物化するという良くあるギミックを、陳腐な形にせずちゃんとストーリーの中で消化して、毎回人間ドラマとして物語を構成していたのが良かった。毎回毎回が面白かったし、全体を通して少しずつカノンちゃんとリコ達の仲が進展したり、謎が解き明かされていくのがとても良かった。
 その物語を支えたのがとってもかわいいキャラクター達! リコ、リム、ナギサねぇ、カノンちゃん、もうみんなかわいい! 敵であるミサさんや牙組達、ルミコ先生や獣医さんや刑事さん達と、どのキャラもとっても魅力的だった。というかカノンちゃんかわいすぎた……もうカノンちゃんに会えないなんて……。あと二ツ木がキルミンしたクマムシが意外とかわいかった(爆)。
 そう、この大ボスのデザインを始めとして、本作はポップでちょっと奇妙でかわいいデザインも特徴的だった。動物達というリアルに存在するものもとてもうまい形でデフォルメされていたし、前述したように各キャラの服や特徴もとてもうまかったし。
 作画もずっと安定していたし、音楽とか効果音も細かかったし、2回あった総集編がアイディア賞ものだったし、一年間通してとても丁寧に作られた作品だったなぁと。一年掛けてツンデレカノンちゃんをリコと仲良くさせるという展開も丁寧だったわ。
 ひとつ問題があったとすれば、あまりにも地味だったところだ(爆)。こんないい作品なのになんだか全然噂になっていなかった……もったいない……もったいない!
 というわけで本当に素晴らしい作品でした! ああもう来週からカノンちゃん達に会えないなんて……。

セキレイ〜Pure Engagement〜 第12話「乱戯ノ塔」

 MBIの中に侵入した皆人達。彼らを待っていたのは懲罰部隊だった――。
 中ボス戦。
 のわりには全部「戦っただけ」で決着ついてないけど(汗)。この辺は原作的に仕方ないんかなー。今期は全鶺鴒が羽化したのと鈿女が退場したくらいで、話的にはあまり進んでない感があるかも。
 まぁ今回は戦闘シーン格好良かった! 風花対紅翼戦とか動きがとても良かったわー。それにくーちゃんがちゃんと戦えてたのも良かった。
 あとベタな洞窟物っぽい展開も好き。ってなんでロケットパンチ! この辺のドタバタ展開は普通に楽しめたけど、やっぱりラス前の話としては物足りないなー。

みつどもえ 第12話「君に届かない」

 ひとはから嫌われていると感じる宮下は、なんとかひとはと仲良くなれるよう努力するのだが――。
 ひとは×宮下。
 ひとはは矢部っちと、と思っていたら新たなカップリングが!(爆) まぁ宮下からの一方的なものだけど、それでも最後のもみもみとかもういやらしくていやらしくて! この組み合わせも大変いいですなぁ。
 しかしこの辺のカップリングの組み合わせが絶妙だなぁ、媚びすぎていないのに、ちゃんと今のトレンドを押さえているというかなんというか。このカップリングをベースに、誤解やすれ違いを使ってギャグを構成しているというのがかなりすごい。
 残り半分はふたばvs佐藤が好きでしょうがない隊。しょうがない隊の変態っぷりが凄まじい! おがちんの意外な暴走っぷりも素晴らしい。というかこの意外性が素晴らしい、決して予定調和にならない展開がすごいわ。というかそろそろ原作買いそろえなければ。少なくとも第2期が始まるまでには……。

オオカミさんと七人の仲間たち 第12話「おおかみさんとマッチ売りじゃないけど不幸な少女」(終)

 亮士を金持ちだと勘違いした火村マチ子、彼女の猛烈アタックに亮士は――。


 最終回。
 なんというか……クオリティ的に、けして悪い作品ではなかった、でも面白い作品でもなかった(汗)。
 まず、話があまりにも普通すぎてまったく意外性がないというか、ワクテカ感がない感じだったなぁと。御伽銀行の皆さんがそれなりにハイスペックだから当然のように解決しちゃうし、それほどネタに走ることもなかったし。もしナレーションがなかったら相当つまらなかったかも……。
 話が御伽銀行の中で閉じていたものが多かったのも良くない部分かも。他の人達を救うことよりも、御伽銀行のメンバーの悩みを解決するっていう話が多かった感が。その前にまず活躍させて視聴者からの信頼を得ておかないと、ただ傷を舐め合ってるようにしか見えない……。
 キャラとしての魅力もいまいちというか、ポテンシャルはありそうなのに引き出せてなかったような。最後に涼子がちょっとデレたりしても、なんかいまいちかわいくない、萌えられない……リアクションが足りないのが問題なのかなぁ、それとも反応があまりにテンプレ過ぎるのが問題なのか。
 あとパロディの元ネタがおとぎばなしだけど、それを生かせてないというか、やっぱり地味すぎるというか、媚びてでもいいからもう少しイマドキなのにしとくんだったかなぁと。いやまぁこれは原作のコンセプト的に難しいんだろうけど。
 アニメとしてのクオリティ、作画や絵作りとか格闘シーンの動きとかその他もろもろはそつない出来だったのは確か。脚本もキャラも破綻していなくて、全体を見たらとても丁寧な作り。そういう点で「悪い作品」ではけしてなかった。でも「面白い」とは言い難いんだよなぁ。
 いや多分、そもそもの問題点として、これだけ見ても「もったいない」という気持ちが起きないのが問題な気がする(汗)。「第2期はここを改善して!」という気持ちにならない、この続きを見たいという気持ちにならない、そう思わせるキャラの魅力や人間関係、ストーリーが存在しないのがなぁ……。
 コンセプトを好意的に解釈すれば、これは萌え作品というよりも、癒し系というかほっこり系の作品だったのかもしれない。奇をてらいすぎてない点とか、予定調和重要なところとか。そういう方向性でもっと媚びてたらまた違っていたかも。

2010年09月19日のツイート