氷菓 第11話「愚者のエンドロール」

  • 推理の矛盾を詰問される折木君。しかも3人に! これはきつい。でも入須先輩と比べれば、これは本心で言ってるわけで、これこそ友人でもあるという。
  • これは正直、折木君は悪くないと思う。入須先輩は暗に「面白い作品を作る」ことをゴールとして提示していた。そしてそれを作り出した折木君を褒めることで肯定した。
  • ところが、実はゴールがもう一つあって、それは「原案」という答を当てるということ。
  • しかしこれは制作スタッフによる案などによって誤魔化されてしまう。千反田ちゃん達が言わなかったら完全スルーされてただろうなぁ。それに、こっちは明確な答がある分、「面白い作品を作る」ことよりもずっと厳しいし、折木君も無意識のうちに避けてしまったのかも。
  • そしてその誘導をした入須先輩。あくどいわーこの人。入院した脚本家を助けるという名目によって折木君を引っ張り出し、褒められ慣れてない折木君を全肯定することでおだて、結果満足のいく案を生み出させてしまう。
  • とはいえ、折木君がそういう性格だったことを入れ知恵したのは恐らく折木君のお姉さんで、入須先輩も含めて結局彼女の掌の上で踊らされていたのかも。
  • ひとつだけ判らないのは、折木君がなんで入須先輩の言葉を素直に信じてしまったのか。
  • 入須先輩が「省エネ」なのは、これまでに褒められていい思いをしなかったから、目立つ行動を避けていたのだと思ったのだけど、それなら入須先輩に褒められ始めた時点で警戒すると思うんだよなぁ。ということは、普段の省エネ気質は違う理由なのかな。
  • その辺はわからないけど、でも前回と今回で折木君の本性とか本音が垣間見えたのはとても良かった。さらにここから千反田ちゃんとの関係とか色々と変わっていくといいなー。