Fate/Zero 第11話「聖杯問答」

 突然アインツベルンの城へとやってくるライダー。セイバー、ランサー、そしてアーチャーによる王の宴が始まる――。
 王という幻想と、人としての王。
 唐突に始まる割と最悪な宴会(爆)。でもこの宴こそが本作の本作たる所以だと思う。この時の悩みはFate/Stay nightまで続くわけだし。第2巻最後というちょうど折り返しに位置するだけあって、原作でもとても好きなシーンだった。
 でもなんか宴会の雰囲気がイメージと違ってびっくりした。というか原作ちゃんと読んでなかっただけだけど(汗)。Fate/Stay nightにもあったあの中庭で、しかも地面にあぐらかいて呑みあってたのか。思い返せばいい舞台設定だわ。
 臣民を救うため王としての使命を全うしたかったセイバーと、我欲の果てに王となって生き抜いたイスカンダル。ここはほんと面白い。我々一般市民が望むのはまさにセイバーのような「市井のいいなりになる王」でありながら、なぜかイスカンダルのような暴君にあこがれてしまう。それこそゴミのように殺されてしまうかもしれないのに。まぁ現代にはイスカンダルみたいに実力が伴った暴君ってほんとにいないんだけど。
 そこへ水を差すアサシン、それを迎え撃つイスカンダルが放ったのは法具、アイオニオン・ヘタイロイ!!! やっべぇ格好いいいい! これまた原作だとどういうシーンなのかよく分からなかったんだが、アニメ版は本当に大軍で一方的に蹂躙してすごかった。このシーンが見られただけでもう。