輪るピングドラム 第16話「死なない男」

 手帳を求める真砂子、彼女もまた、保護者に恵まれない境遇にあった――。
 真砂子さんの話。
 過去の真砂子ちゃんと今の真砂子さん。両親に捨てられながらもその影を追い、祖父の横暴に弄ばれながらもその後追いをしてしまう。
 って真砂子もかい! これで主要キャラはみんな保護者に恵まれず辛い目に遭っていたことに。逆に言えば、ここまで明かされたことが、スタートラインのような気がする。ここからどう展開していくのか。
 桃果が持っていた日記の力によって、その境遇を変えられるのだとしたら、それによる葛藤や苦難こそが本作の一番の見所になりそうかも。「生存戦略」することが何を意味することなのか。
 特に一番気になるのは、冠葉がどう陽毬を想っているのか。陽毬の良き父親代わりになろうとしているのか、であればそれは父親に対する反撃なのだろうか。それとも陽毬を一人の女性として見ているのか。であればそのようにしてできた子は新たな悲劇の再生産となる可能性はないのか。
 ……というところまで踏み込んで欲しいんだけどこんだけまったり進行だと全然たどり着かない気もする(爆)。