魔法少女まどか☆マギカ 第11話「最後に残った道しるべ」

 さやかが死に悲嘆に暮れるまどか。杏子も死に、ただ独りほむらはワルプルギスの夜に挑む――。
 死への戦い。
 まずはキュゥべえによる講釈から。キュゥべえって遥か昔からいたのか、それで色々と納得が。
 キュゥべえは様々な情報を隠していたように見えたけど、そのいくつかは「人間として知っていて当然」と思っていたのかも。キュゥべえは有史以前から今まで記憶を蓄積しているから、人間が個体差や世代間で共有しきれない知識を既知のものと認識していたから、あんな発言になっていたのかな。
 あと、第10話を何度も見返していた時に「なんでループ初回はまどかが魔女化しなかったんだろう」と思ってたんだが、ちゃんとそれについても答があったというのが。ループの蓄積も、第1話でまどかに記憶が残っていたから納得できるし。
 ……だからこそ、きつい。多くの謎が明らかにされ、ルールが明確にされてしまえば、そのルールを反故にするハッピーエンドはさらに遠くなる。ご都合主義のない世界は、作品としては確かに求めていたものなのだが、それでも全員が幸せになる結末が見えないのはあまりにも……。
 それでも、まどかを幸せにするためほむらはたった一人で、ワルプルギスの夜に立ち向かう! ってなにこの戦争! 無数の兵器による激しい物量作戦がすげぇ! 特にAパートがかなり地味な絵ヅラだったから、Bパートの派手さが際だっていてもう。
 ……だというのに、あまりの強さにほむらも……。心の折れたほむらが本当に痛々しい……。でもそこへまどかが! 最後に残された、ルールの上のご都合主義、魔法少女という死と引き替えに願う「奇跡」はほのかを、世界を救えるのか……。