2009年テレビアニメ私的ベスト10
毎年恒例、アニメ私的ベスト10です。
これまでのベスト10他へのリンクはこちら。
選考基準は以下の通り。
- 「今年最終回を迎えたテレビアニメの中で実際に見ていたもの」から選んでいます。来年まで続く作品(「君に届け」等)や最初の数回だけ見て切った作品(「空中ブランコ」とか)は含まれていません。
- 「期」が変われば異なる作品とみなします。たとえば「屍姫 赫」と「屍姫 玄」は別作品としています。
- テレビでレギュラー放送されたものから選んでいます。映画やDVD、ネットのみのアニメは含まれていません。また1回きりの特番も含まれていません。
- テレビ局は関東VHF+tvk+TOKYO MX+BSデジタル。ほとんどのアニメをカバーできていると思います。見られないのはWOWOWスクランブル放送やAT-Xのみで放送された作品くらい。
- 自分男なので、やっぱりどうしても男性向け作品が多めになります。
- アニメオリジナル作品(原作のない作品)を高く評価する傾向にあります。
- ストーリーが良かったものを高く評価する傾向にあります。
- 最終回が良かったものを高く評価する傾向にあります。
- まぁ「私的」ですので怒らないで(爆)。
では第10位から。
- 10位 東京マグニチュード8.0
- 意外な伏兵。お涙頂戴かと思ったらほのぼの路線でと思ったらやっぱり泣ける話だったという。演出や話の構成次第といういい例かも。
- 9位 DARKER THAN BLACK -流星の双子-
- ぐだぐだだった第1期に比べて、蘇芳視点によるロードムービーとして完成していた。毎回ギャグとシリアス、萌えとバトルのバランスが取れていたいい脚本だった。蘇芳かわいいよ蘇芳。
- 8位 けいおん!
- 原作ファンとして最高のアニメ化作品。開始当時は原作とのあまりの乖離っぷりにがっかりしたが、その後ほとんど原作通りになり、原作のエピソードも綺麗に消化できて満足な出来になりました。唯憂最高!
- 7位 とある魔術の禁書目録
- インデックスかわいいよインデックス、これに尽きる。インデックスだけじゃなく、美琴もシスターズも打ち止めもみんなみんなかわいいよ! 加えて大迫力のバトル、ヒロイン達が身体張って戦う姿は格好いい。萌えとバトルのバランスのいい作品でした。
- 6位 RIDEBACK
- アニメの新しい可能性を見せてくれた作品。3Dモデルで作られたライドバックが、美少女を乗せて華麗に舞う姿は本当に美しかった。そしてそれが、琳という魅力的なキャラを引き立てるものだというのも良かった。
- 5位 咲-saki-
- 最高の百合アニメ! 原作ファンとしても満足な出来、というか原作以上に素晴らしい百合作品でした! とにかくどのキャラもかわいく、そしてそのいちゃつきっぷりが最高で、そのうえで麻雀シーンの迫力もあるという完璧な出来。
- 4位 CLANNAD AFTER STORY
- 最高の泣きゲーを最高のクオリティで。というかゲーム版はAFTER STORY入ってから物足りなかったのでそのあたりをしっかり補完してくれたのが嬉しかった。
- 3位 大正野球娘。
- こんな地味な題材をよくぞここまで、という印象。とにかく小梅達が地味なのにかわいく、そのかわいい少女達が一生懸命に野球という物を学びプレーするという姿が本当に美しかった。野球のシーンでは、作画が異常に凄かった、というか最終回のアライバとか鼻血出る。
- 2位 とらドラ!
- 最高の恋愛物であり、最高の青春群像劇であり、最高の成長物語であり。まさにジュブナイル、少年少女達が葛藤を経て大人へと成長していく過程を真正面から描ききった作品だった。ここまでガチなのはそうそうない。
- 1位 獣の奏者エリン
- 完璧なシナリオ、美麗なる映像、魅力的なキャラ達――間違いなく今年最高の作品。一見子供向けなのにむしろ子供置いてけぼりな重厚さだった。
「獣の奏者エリン」は子供向けっぽい作風や特殊な絵作りからあまり話題に上ってない気がしてもったいない。内容は大人向けの半端ない骨太さなので超お勧めです。何度も再放送してますのでぜひご覧ください。
全体の総括ですが、今年はあまり「全体の傾向」がない感じが。とりあえずエロゲ原作は壊滅。あってもコンシューマー版が前提のものだけ。漫画原作は幅広い感じで、有名作品からは「絶対可憐チルドレン」くらいかな。
ラノベ原作は引き続き多めなものの、作品によって明暗が分かれたような。「とらドラ!」や「とある魔術の禁書目録」はクオリティが高く、それに対して「狼と香辛料II」や「乃木坂春香の秘密 ぴゅあれっつぁ♪」といった2期組は第1期より失速した感じが。ラノベは原作が長く続いているんだからアニメ化を急ぐ必要はないと思うんだけど、そうも言ってられない事情があるのかもしんない。
子供向け作品に関しては……合わなくて感想切ったりしたのがあったものの、「バトルスピリッツ 少年突破バシン」や「ネットゴーストPIPOPA」など面白い作品はあったです。ただ突き抜けるような何かが足りないというか、安定+萌えというか。「夢色パティシエール」や「あにゃまる探偵キルミンずぅ」もそういう傾向なので、来年はぶっ飛んだ子供向け作品が見たいなぁとも。
技術面では、3DCGがかなりこなれてきたなぁという印象。「そらのおとしもの」や「獣の奏者エリン」では3DCGが違和感なく使われていて、特に前者は無駄に使われていた(爆)のでかなり手軽な方法になったのかも。個人的には背景のライブラリ化が進むといいなぁと、そうすればパースの制限がなくなって、よりダイナミックな作画が期待できるので。
最後に、今年を語る上で欠かすことのできない作品、それは――「アイ!マイ!まいん!」。ただひたすらかわいいまいんちゃん、そして愛の手を入れやすい番組構成がTwitterを含めた実況と異常なほどにマッチして盛り上がった作品。こうした社会現象の妙さと同時に、三次元と二次元の融合やまいんちゃんの徹底的な萌えキャラっぷりなど、今年の「変」さを象徴した作品という気が。
そのほか、「ミラクル☆トレイン」のような異常にツッコマビリティの高い作品、「クイーンズブレイド」や「11eyes」といったエロ主体の作品のU局放送など、なんか別の方向にタガが外れちゃったんじゃねーの?という雰囲気が。良くも悪くも不況の影響なのかしらん。エロ化の傾向はDVD/Blu-ray販売のためだろうし、また今一番マネタイズしやすい配信方法なのかアニメの映画化ラッシュが来ているし、不況の中で色々と模索してる最中かも。そんなあざとさ第一の中だからこそ地味に良かった「獣の奏者エリン」が輝いて見える(爆)。
今年一年間で、第1話をチェックしたアニメの本数は90本でした。去年よりは少なかったもののやっぱり大変でした。なんだか来年は少なくなりそうでいいんだか悪いんだか……。