獣の奏者エリン 第45話「かごの鳥」

 自らの息が掛かった者だけを周りに配するダミヤ。さらにセ・ザンを排除するため、キリクにある依頼をする――。
 キリクの後悔。
 計画をどんどん進めていくダミヤ。自分の理想を叶えるためには手段を選ばない……イアルを信じ込ませるため自らも飲むというのは生半可なことじゃできない。ダミヤは理想の国を作る事にまったく迷いがなさそうだ。
 対して迷いまくりのキリク。人への情に成り立った理想は必ず齟齬が産まれる、ということでついに後悔することに。エリンを妹と重ねつつも、カリスマとして理想を叶える道具にしようと考えていたのかな。
 そして傷つき倒れるイアル。しかし、ある意味最も揺らいでいるのはイアルなのかもしれない。セ・ザンとして育てられセ・ザンとして生きてきたイアルにとって、セ・ザンを外されるということは自分の存在意義を失うことになりそう。次回、そこをエリンがどう癒すのか――。