D.C.II S.S.〜ダ・カーポII セカンドシーズン〜 第11話「枯色の島」

 なぜか命を失わなかった義之。だがその代わりに、周囲から義之が忘れ去られていく――。
 今回は由夢の番。うあ、これは結構くるなぁ。情報を共有できている部分とできてない部分のバランスが絶妙というか、消えゆく時間を共に過ごしながら、気持ちは届いていない……その安心感と危うさがとてもいい。
 桜を枯らしたことでかなり暗い雰囲気を演出できてるのはうまい。でも、一応事件とかなくなるんだからその辺も少し強調してもーと思ったり。義之という代価を支払うことの意味があればこそ、義之を失う重みがあるわけだし。つか無駄死にだったさくらさんや前主人公のこともフォローしてー。
 それにしても……この場に美夏がいたら! 記憶じゃなくストレージだからずっと忘れない、とかそーゆー展開がありそうなのに!
 そう思うのは、音姫や由夢があまりヒロインっぽい感じじゃないからかなぁ。音姫は結局「好き」って感じじゃないし、由夢は家族なのか妹なのか幼なじみなのか恋人なのか、とちょっとポジションが中途半端だからかも。つか、それが演出意図で、結局最後までどちらとも恋愛関係にならなかったら本気で嫌だなぁ……。
 まぁお話関係は色々と不満あるんだが、絵や演出がいいからあまり苦痛じゃないという面も。屋上での由夢の表情良かったなぁ。