ほとはー外伝3 P.108

ほとはー外伝3 P.108
■分割体C
 ナノ博士の能力を分けた「分割体」の一体。
 「電磁波制御」の能力を受け継ぐ。
 平常時のナノ博士はこの能力をほとんど使用せず、「神の衣」を使用した際にこの能力は発揮される。神の衣の使用時、ナノ博士の体は別空間に置かれ、元の空間とリンクされる。その際、元の空間に揺らぎを持った「網」を仕掛け、空間的に電磁波を傍受し、別空間のナノ博士へと送信される。この能力により、ナノ博士は広範囲の視野を得ることができ、様々な波長の電磁波を受け取ることが可能となる。ただし、ナノ博士自身の「受像機能」が人間の物とほぼ同等のため、同時に空間全体を把握することはできない。
 電磁波の発信も可能。元の空間に作られた「仮の姿」がナノ博士に見えるのは、そのように光波を発信しているためである。この「仮の姿」はその場で生成された人形であり、形状を人間に似せてはいるが材質は全く異なる。そのため、表面をナノ博士に似せて偽装しており、その際に光波の発信を利用している。また、発信した電磁波をコントロールし位相を同調させることで収束させることが可能。これにより攻撃用レーザーを放つことができる。
 分割体Cはこれらの能力を持つが、元々のナノ博士が使用している能力ではないため能力に関する分析が完全ではなく、かなり乱暴な方法で移植されている。
 まず受信能力だが、現状では人間以上のものは持っていない。これは実働には微調整が必要であり、生誕段階での使用は危険と判断されたためである。レーザーの命中率が悪いのはこのためである。この問題は、後に頭部にレーダーを備え付け調整を行うことで克服される見通しである。
 発信能力はレーザーによる攻撃能力のみ備えている。これはエネルギーとして魔力を大量に消費するため「分割体」として都合が良かったからである。ただし受信能力を用いる同調機能が使用できないため収束がほとんどできず、拡散光が強いだけで威力はあまりない。これもレーダーを備えることで出力を増加させることができ、さらに網によって多角的な攻撃が可能となる。
 ちなみになぜレーザーが耳から発射されるかは不明。生誕時における記憶の移植率が低いため、一種のバグが発生したものと思われる。ただし生誕後は孵卵器による記憶の移植はダメージが伴うため、設定の変更は困難と思われる。


 パプリカ登場。パプリカがかわいく描けてよかった(爆)。ってゆーかもみに比べてひいきしすぎかも(汗)。まぁパプリカはもう晴れ舞台がないのでこのくらいは……。