ほとはー外伝3 P.63

ほとはー外伝3 P.63
 飛行能力、特に浮遊能力を持つAPは非常に少ない。それは、実現性が低いためである。
 借威魔法の「原因」には二種類ある。ひとつは超常、まさに魔法によるあり得ない力によって発動する効力。もうひとつは理論、科学的に起き得る原因と結果によってもたらされる効力。
 借威魔法は「超常」が大きければ大きいほどレベルが高いとされる。故に多くの借威魔法は、超常はトリガーであり、発動後は科学的結果によって効力がもたらされる。身体強化型APはその好例である。身体強化という結果は細胞組成の変化によって得られており、魔法は遺伝子の維持等の僅かな部分にのみ使用されている。
 「浮遊」という効果は、人の体を重力に逆らう形で常に引き上げ続けるものであり、特に道具なしで効果を得ることは非常に難しい。実現するためには、強力かつ長時間の「超常」をもたらす必要がある。
 そして、その飛行能力こそが、ナノ博士の特異性を強烈に示しているのである。


 えー、例によって数ページ前から続けて読んでください(爆)。
 あと2ページでアクションシーン終わるからそれまで待つのもいいかも。