PSYCHO-PASS 第22話「完璧な世界」(終)
- 最終回。
- 不敵なラスボス槙島さん格好良かった。強いしぶれないし、シビュラシステムにも勝っちゃうし。格闘技できる槙島さんが狡噛君相手でその素手を封印したということは、元々負ける気だったのかなー。最後の死に方を見てもそんな感じが。
- 朱ちゃんも格好良かった。最初は頼りなかった女の子が、シビュラシステムと相対したり狡噛君を止めようとしたりとめっさ頼もしくなった。この二人は魅力的だった。
- シビュラシステムも良かった。トリックそのものはSFとしてはよくあるものだけど、テレビアニメでここまでやるのは珍しいような。
- しかしそこへ至るまでの説明不足がもったいなさすぎる。
- シビュラシステムが人間を管理する社会、でもそれを市民が甘受してしまっている、というのが作品のテーマなのに、シビュラシステムがそれほどいいものに見えない、なくても問題なさそうに見えてしまっているのがいけない。
- たとえば、酷い状態の外国と比較した上での日本のユートピアさを表現したり、視聴者世界と比較した社会生活から過度な幸福さが見て取れるような、そういう世界観の構築を第1クールでやるべきだった。
- でも第1クールは中途半端に攻殻を真似た刑事物、という感じだった。内部的に方向性が定まっていなかったのか、それとも視聴者に迎合しちゃったのか。
- その他、説明不足からくる考証面の怪しさもあって、ちょっとはまりづらかった。それが無視できるほどキャラや展開が魅力的というわけでもなかったし。……うん、狡噛君がもちっと主人公として魅力的だったらなぁ。
- まぁ最後に後輩ができたことを考えると、朱ちゃんが主人公で、その成長物語が本作の軸だったのかも。