輪るピングドラム 第24話「愛してる」(終)
作戦を行動に移す冠葉と眞悧、止めようとする晶馬と苹果、そして――。
最終回。
ええええ(汗)。うーん、なんか、なんか違うと思う……。
まず明確に分離しなきゃいけないのは、動物として生存していくことと、人として生きる糧を得ていくことは違うということ。前者は食べる物と休む場所があればよくて、後者は精神的な支えとなるものすなわち「承認」が必要。
本作においてほとんどの登場人物は、親から人格を認められずそれがトラウマになっていた。でも生物として生存させるだけのことはしてくれていた。
ということは、本作のテーマって「動物として生きることより、人として承認を得られることの方が重要だよね」ってことだと思うんだよなぁ。
だとしたら、それを受け入れたうえで陽毬が生き残っているのは駄目だと思うんだ……それこそ運命を受け入れていない。テーマを反故にしちゃうご褒美って作品を壊しちゃう。美女と野獣のように。
それにまー、個人的には承認がそこまで大事かよと思ってしまう(汗)。だから冠葉と陽毬の関係は兄妹止まりだったわけで、それで十分な冠葉って……。
見せ方や展開がうまかったし、絵作りがとても綺麗だったから毎回毎回楽しめたことは間違いないんだけど、微妙なテーマや、そのテーマに踏み込むまでの展開の遅さを考えると微妙感の方が強い。まぁきっと、そんなうだうだと思ってしまうのは、第1話見て勝手に「兄妹近親ものだー!」と大喜びしちゃったからだ(爆)。