Fate/Zero 第10話「凛の冒険」

 聖杯戦争が始まり町に異変が起き始める中、疾走してしまった友達のコトネを凛は探し始める――。
 魔術師の娘。
 時臣から少しずつ魔術を教わる凛。こういう魔術のシーンはうれしい。聖杯戦争って「魔術師の欲望」が根底にあるんだけど、こういうシーンないと忘れがちだ。
 合わせて、凛というキャラの掘り下げにもなっててそこもうれしい。凛ってなんていうか、すごく性格的にアレだと思う(爆)。魔術の根源を目指して聖杯を求め、その理想の元に凛と桜を虐げる父親、でもそれを知った上で尊敬し同じ道を辿ろうと凛はするわけで、だからこそ桜とああいう付き合い方するし第五次にも臨むわけだし。こんだけかわいくても敵にはしたくねぇ。
 しかしそれ以上に、雨生君の方が敵にしたくない。地下に降りていってからの展開が怖すぎ! 雨生君好きだけど、対峙した時の底知れない怖さは半端ないわ。
 だがその恐怖も乗り越え凛は――! おおおかっけー! というかまさか一泡ふかせられるとは! ちゃんと見所用意するとは、この原作からの改編は素晴らしいわ。
 最後は雁夜君と葵さんの話で締め。……コトネの運命は変わったけど、Fate/Stay nightがある以上、この二人の運命は変わらないんだろうなぁ。そしてそれを望む自分がいる。