TIGER & BUNNY 第16話「Truth lies at the bottom of a well.」

 能力が少しずつ衰える虎徹は憧れるレジェンドを支えにがんばろうとする、だが彼には秘密が――。
 レジェンドとルナティック。
 能力の使える時間がどんどん減っていく虎徹……やばい、これはやばい。もっと緩やかかと思ったら本当に焦るほどに早い! ほんとどうするんだこれ……。しかも実際に能力が減退したヒーローがいるわけで、そういう事例があるってことでより一層不可避な感じに……。
 ってそれがレジェンドとか! 虎徹が憧れていたのに、しかもアル中でDVで……。これって、ヒーローも普通の人ってことなんだろうなぁ。虎徹を救ったときのレジェンドは確かにヒーローだった、でもその地位と名誉を失えばヒーローではなくなってしまう。本作のヒーローはとても人間味溢れているんだが、それがこういう痛々しい結果にも……。
 そしてそのレジェンドの息子がルナティックとかどんだけ! 法ではなく暴力で裁いていたのは、自分自身が父をそうしてしまったことへの自己肯定なんだなぁ。このルナティックにはかなり共感できてしまう……。
 それにしても、こうした設定の継なげ方がとてもうまい。事前に用意した伏線をとても自然な形で継なげて、しかもとても意外性のある展開に持ってくる。ほんとこの脚本すげぇわ。