あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。 第10話「花火」

 めんまのために花火を上げるその前日、集まったじんたん達、そこでゆきあつが提案したことは――。
 花火、上がる。
 ものすごく複雑な表情の送別会、過去の再現、明らかになるじんたんの気持ち。この時のそれぞれの思惑が見て取れる表情がすごい……。まぁじんたんの気持ちは分かっていたわけで、それに決着をつけたことでまた変わるかもしれない。死なせてしまった、死なれてしまったという気持ちは束縛になっても、見送ることができればまた違いそう。
 自分の本当の気持ちを言ってしまうじんたん、でもめんまは……。たとえばこれが、不治の病に侵された娘が安楽死したいっていう話であれば全然違うわけで、それを死者に置き換えたことで肯定するこの話の構図はうますぎるわ。おかげでどちらにも感情移入してしまう……。
 ついに上がってしまう花火、そして――ってえええ? 次回最終回なのにこれでまとまるのか!? どうなっちゃうんだいったい。