夢色パティシエールプロフェッショナル 第63話「聖なる夜」(終)

 盛り返し始めるいちご達の店、だがまだ小城先輩には届かない――。


 最終回。
 なんという打ち切り(汗)。第2期に入ってからたった1クールだし、終わり方が超ぶつぎりだし、色々ともったいない。せっかく高校生になって、いちごと樫野もいろいろとできる年齢になったのに(爆)。
 こういう形になるのなら、スイーツ王国編はやらないで欲しかったなぁとは思うんだが、その直前までは視聴者層であろう小学生にとっては難しい内容で、それへのカウンター的な面があったんじゃないかなぁと。それに、トーナメント編のようなわかりやすさやエンターテイメント性も足りなかったかなぁ。本当にちゃんと高校生編をするのなら、2クールくらい置いてからやって欲しかった……。


 第1期も含めての評価をすると、とても良くできたアニメでした。
 第1期最終話の時に書いたように、いちごの成長物語として非常に良くできていた。コンプレックスを抱えながらも隠れた才能を持ち、それが純粋な心と不断の努力、そして友人達のサポートによってその才能が開花する――いちごというヒロインがとても魅力的に描かれていた。
 その成長物語の舞台として、スイーツの世界はとてもうまく機能していた。現実に存在し身近でありイメージしやすく、その世界をシビアに描くことでいちごがこのなかで成り立っていくことがどれだけ大変か説得力を持って見せることができた。
 かといってシリアスだけではまったくなく、スイーツ精霊というファンタジー分やいちごを巡る恋愛話が存在することでとてもバランスが良かったし、第1期終盤はトーナメントと絡めていい緊張感があった。
 最後にちゃんと二人はくっついたし、まぁこういう終わり方もこれはこれで。