夢色パティシエール 第50話「夢のいちごタルト」

 再試合は同点となり、決戦となる再々試合が始まる。一対一の戦いに代表として選ばれたのは――いちご!
 いちごの成長。
 ひとりで厨房に立ち、初めは慌てたものの天王寺先輩のおかげで落ち着きを取り戻し、自分にとっての最高のスイーツを作る……いちご、本当に成長したなぁ。
 天王寺先輩の言葉にあったように、いちごにはまず、誰かを喜ばせるためにスイーツを作るという気持ちがあって、またスイーツに深く関わって来なかったから既成概念にとらわれない独創的なアイディアを出すことができる。要するに「普通の人っぽい」(爆)。でもそれが強みになっているという。
 でもそれだけじゃなく、天賦の才として驚異的な味覚とその記憶力があるというのが大きいかな。食べた物に何が含まれているか読み取り、そしてそれをしっかりと憶えられる。この才能は何物にも代え難い。
 それらの才能を開花させたのが不断の努力。ただ、いちごは家族のために大きなコンプレックスを抱えていて、何をやってもだめなんだと自分で思いこんでいたから、その努力を続けることができなかった。聖マリー学園に入学し、集中できる環境が与えられ、樫野達とバニラ達から適切な指導を受けたことで、初めてそのコンプレックスを乗り越えることができた――いちごの才能と努力と、それを育て上げたみんなの力がひとつになってこその、この成長なんだろうなぁ。


 というわけで……これで第一部完! って早! もう一話くらい間に挟んで欲しかったなぁ、というか再試合ひとつ減らせば良かったんじゃ(汗)。
 まぁでも、樫野との両想いということは確認できたっぽいのでちょっと安心。少なくとも恋愛関係はうやむやにしなさそうだし、次回からは高等部ということでそれほど先の話というわけではなさそう。これまでの流れはそのまま受け継ぎそうだし、高校生ともなればもっと恋愛関係も踏み込めるだろうし、来週からも楽しみ。