とある科学の超電磁砲 第9話「マジョリティ・リポート」

 木山の手も借りて幻想御手について調べる黒子達。ところがその幻想御手を佐天が手に入れてしまい――。
 普通の人、佐天。
 学園都市に自ら決意して来たのに、まったく目が出ない、初春よりも能力がないという現実。特に美琴を筆頭にまわりには能力者ばかりで、少なからず劣等感を感じちゃってるのかも。
 原作に比べて美琴達との関わりを深くしているから、佐天に対する感情移入がしやすくなってる。それと同時に、美琴との絡みが多いので佐天の劣等感をさらに補強している。あこがれの対象であり、絶対に届かない存在である美琴と自分を比べるのは辛いだろうなぁ。ここまでするのであれば、原作よりもさらにもうひとつ、佐天にエピソードを期待しちゃう。たとえば初春や美琴に対して「見返してやる」的なものを。
 今回はシーンが断片的に継ながれていて、佐天の不安定な気持ちがうまく表現されている――とは思うんだが、そうじゃなく単純に絵の枚数が足りなかっただけという気がしないでもない(汗)。たとえば佐天が現場を発見してから戻るまでの無理な継なぎかたとか、ビルが解体される時にやたら破片が飛ぶ絵ばかりだったりとか。全体的に見て他のアニメよりはずっとクオリティ高いんだけど、普段いいだけに気になっちゃうというか。