WHITE ALBUM 第15話「見つからないものが、まわりを壊す。そこにないから、手の打ちようがない」

 大晦日の夜、冬弥の元に由綺がやってくる――。
 冬弥孤立。
 ダメダメ冬弥がどんどん孤立していく。父親とは不仲、はるかはマナに取られ、今は由綺と弥生さんくらい、しかも由綺は自分から距離を感じ始めてるし、弥生さんとは利害の一致で肉体関係があるだけ。
 ただ、今回の父親との話から、もしかしてこれから少しずつ成長していったりするんだろうか。とはいえ、話のスパンがかなり短い、というかテーマ的に冬の間しか舞台にできないだろうから成長する余地があるのかどうか。最終的に由綺をふって刺されて終わりというバッドエンドしか思いつかない。
 そんな冬弥の人間関係だけど、かといって他の人間関係が盤石というとまったくそんなことはなく。はるかとマナや美咲と彰もかなり危うい関係に見える。しかしかといって、こういった人間関係がどう壊れるのか、変わっていくのかにあまり興味が持てないかなー。もう少しキャラに芯があって、魅力があればいいんだけど。