獣の奏者エリン 第8話「蜂飼いのジョウン」

 流れ着いた場所で傷ついたエリンを助け出したのは――。
 エリンの新しい世界。
 エリンの泣き方が……ただ悲しいだけじゃなく、とてもくやしいという気持ちが強く表れている表情だった。実にエリンらしいというか。これをバネに強く成長しそうでもあるし、でも歪んでいきそうでもあるし、期待半分不安半分。
 父親のいないエリンにとって、いい父親役になりそう。闘蛇とはまったく関係のない職業ということでエリンは何を学ぶのかなと思うけど、さなぎの話から、こういう全く違う世界を知ることがエリンにとってなによりの成長になるのかも。それに、蜂の群をコントロールする技術は闘蛇のそれと通じるものがあるかも――。
 しかしエリンに新たな追手が――そうか、ソヨンが使ったあの技を使えば、あらゆる戦場で敵味方の闘蛇を自由に操ることが可能になるのか。この世界では大きすぎる意味を持つよなぁ。あと、ソヨンが故郷で良く思われていたのが嬉しかった。もしかしたらエリンもここに迎えられて技術を継承していくのかも。