true tears 第13話「君の涙を」(終)

 乃絵か比呂美か。眞一郎は、決断をする――。


 最終回。
 乃絵を振るなんてもったいない!(爆)
 この作品は、乃絵の成長物語だったのかなぁ。乃絵にとっては、おばあちゃんの死を乗り越えて、人の気持ちを少しずつ知っていったことで大きな成長になったかな。
 でも眞一郎はどうだろう。ちょっと決断力がついただけで、大きく変わったわけじゃないような。
 眞一郎にとって、比呂美は、幼なじみでずっと好きでいつも一緒にいて忘れがたい存在で、乃絵は特殊で創作者として心震える存在で、比べたら比呂美の方が大事、ってことなのかなぁ。
 しかし、後日談を見るとなんだか結局別れちゃってるように見えなくも(爆)。まだ絵本描いてるみたいだし、なんだかもう一度転んじゃったようにも見えるなー。
 ……とか妄想したくなるくらい中途半端なのがなー。せめて最後に比呂美とラブラブなシーンでもあれば踏ん切りついたんだけど。それとも「高校生の恋愛なんてそんな永遠のものじゃないよー」というリアルな主張なのか(爆)。
 なんか最後は煮え切らなかったけど、でも群像劇と考えればこの終わり方もこれはこれで。
 何よりここまでかなりドキドキできた展開だったから十分楽しめた。心の移り変わりがとても丁寧に描かれていたのが良かった。
 そして、それを作画と演出で表現していたのが素晴らしかった。とにかく美しかったし、かといってリアルになりすぎもせず、とてもいいバランスだった。……そういう意味では、ちょっと「ドラマ」に近づいたのかも?
 何にせよ、とてもクオリティ高いいい作品でした。