夏雪ランデブー 第11話(終)

  • 最終回。
  • 本作の一番良かった点は、演出。もうそこに尽きると思う。
  • 本作の話とキャラ関係を簡略化してまとめたら、それはもうひどい。
  • ひどいのに、各キャラの歩んできた道、それぞれの心をとても丁寧に描いたことで、すとんと納得させられてしまう。これはちょっとずるいレベルだわ。
  • 客観的に見て、葉月君はわりとダメダメな男で、惚れるようなレベルじゃない、少なくとも主人公レベルじゃない。
  • ところが六花ちゃんは、夫を失って寂しくて、男慣れしてなくて、実はエロエロで、葉月君の真っ直ぐでみずみずしい若さに惹き付けられてしまったという。
  • だから、ほんとにたまたまだと思うんだよなぁ。たまたま出会って、たまたま惹かれてしまって、それは幽霊夫への愛を置き換えられるだけのものじゃなかったんじゃないかなぁ。幽霊夫が幽霊としていなければ、この結末にはならなかった気がする。
  • でもそのたまたま、この一瞬を、大人達の「青春」として描き、それぞれの気持ちを丁寧に描写したことで、その青春物語に説得力を持たせてしまった。だから幽霊というファンタジー成分も全然気にならない。「いい大人が何をやってるんだ」と思わせないこの演出力はすごい。
  • 最後綺麗にまとめたし、すごいわほんと。というかここ最近のノイタミナは安定して上質だなぁ……。