2011年テレビアニメ私的ベスト10

 毎年恒例、テレビアニメ私的ベスト10です。
 これまでのベスト10他へのリンクはこちら。

 選考基準は以下の通り。

  • 「今年最終回を迎えたテレビアニメの中で実際に見ていたもの」から選んでいます。来年まで続く作品(「ペルソナ4」等)や最初の数回だけ見て切った作品(日曜朝のテレ東枠とか)は含まれていません。
  • テレビでレギュラー放送されたものから選んでいます。映画やBD、ネットのみのアニメは含まれていません。また1回きりの特番も含まれていません。
  • 感想切ったけどちゃんと最終回まで見た作品も含まれています。Twitter見れば分かると思うけど早朝のアニメはほぼすべてリアルタイムで見てますし、ニチアサもだいぶカバーしてますので。
  • テレビ局は関東キー局+tvkTOKYO MXチバテレビ+BSデジタル。ほとんどのアニメをカバーできていると思います。見られないのはWOWOWスクランブル放送AT-Xのみで放送された作品くらいです。
  • 自分男なので、やっぱりどうしても男性向け作品が多めになります。
  • アニメオリジナル作品(原作のない作品)を高く評価する傾向にあります。
  • ストーリーが良かったものを高く評価する傾向にあります。
  • 最終回が良かったものを高く評価する傾向にあります。
  • まぁ「私的」ですので怒らないで(爆)。

 では第10位から。

  • 特別賞 gdgd妖精s
    • ごめん、どうしても入れたかった(爆)。感想書いてないけどしっかり見てました。ひたすらチープなのになぜか総体としては完成していたとても不思議な作品でした。エンターテイメントってこういうものなんだなぁとちょっと思った。でもこれテレビアニメでやれるってすげぇ。
  • 10位 NO.6
    • 感想パスしたし女の子向けなんだけど、後半なぜかものすごく印象に残っちゃったので。ネズミの心情の変化がとても強烈だった……そしてそれが強く、でも綺麗に描かれていたのが良かった。
  • 9位 ゆるゆり
    • すんません原作ファンの色目が入ってます(汗)。でも百合作品としてのエポックメーキングになったような気がする。あとなにより、あの原作をちゃんとアニメ化してくれたことが本当にすごくて。ちなあかキス最高でした。
  • 8位 ハートキャッチプリキュア
    • つぼみとえりか、このふたりのまったりとしつつもハードな戦いの物語が良かった。特にこのふたりが大好き。あと、ベスト10見てみたら子ども向けが入ってなかったので(汗)。あ、てぃんくる☆も良かったですよ。
  • 7位 君に届け 2nd season
    • 「成長」というものをものすごく丁寧に描いていた作品だった。爽子の、風早君への想いを通して、少しずつ強くなっていく、自分の気持ちを伝えていくことの大切さを知っていく、その物語がとても心地よくて、そしてその到達点としての爽子と風早君爆発しろと!
  • 6位 シュタインズ・ゲート
    • 後半からの怒濤の展開と、それをきっちりまとめ上げたところが凄かった。とらのあななくなったのはびびったなぁ……。あとキャラが魅力的。紅莉栖かわいすぎ。その他のヒロイン達みんなかわいくて、だからこそラボメンを救う物語として成り立ってるんだと思う。
  • 5位 アイドルマスター
    • 泣いた。とにかく泣いた。しかもこれがアイマス作品という。始めに膨大な素材が与えられて、その素材を十二分に活かして、その上でここまで完璧な物語作るとかすごすぎるわ。
  • 4位 あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。
    • 「死」という重い、ある意味タブーとなるテーマを扱いながら、それを真正面から描き、なおかつ綺麗に描き上げたものすごく……凄い、作品。これを商用作品で通すってすげぇと思うわ。
  • 3位 花咲くいろは
    • 「自分の居場所探し」というわりとイマドキなテーマを、イマドキではない旅館という切り口で、しかも毎回エンターテイメント性溢れる話で魅せてくれた。ほんっと、地味そうなのに面白いし萌えるしでもう。
  • 2位 TIGER & BUNNY
    • 始まる前は「これは速攻切るだろうなぁ」とか思ってたらなんでこんな面白かったの! とにかく虎徹始めキャラが超魅力的! 話は毎回面白くてしかも怒濤の展開! 見た目で決めつけてしまい申し訳ありませんでした。
  • 1位 魔法少女まどか☆マギカ
    • 文句なし。完璧でした。


 とまぁ、今年は豊作でした。こうやって振り返ってみてもほんっと面白かった作品ばかり。2010年はそれほどでもなかったので特にそう感じるわ。
 2011年を一言でまとめるならそれは「脚本力」。毎回毎回が完結していて、笑いあり涙あり萌えありシリアスありとエンターテイメント性が高く、それでいて全話通して話に軸があって、それを中心に終盤怒濤の展開を見せる。今年良かった作品はどれもこのような完成された脚本を持っていた。よくこれだけちゃんとした脚本が作れたなぁと。それなりに時間掛けてるからなんだろうか。ちなみにオリジナルかどうかはそれほど関係ない気がする。原作がゲームであろうと漫画であろうとラノベであろうと、アニメに翻訳する以上、再構成のためにやっぱりちゃんとした脚本は作らないといけないと思うし、作れれば原作あり作品でもオリジナル以上に面白くなると思うので。
 あと、絵作りの良さも重要だと思う。作画がそれなりに安定してるのは重要だけど、それ以上に作品としてどう印象づけるのか、っていう部分を画面の印象で見せる必要がありそうな。CG技術がこなれてきた今こそ、そういうところまで踏み込んで表現していかなきゃいけないんだろうなぁ。
 そういったことも含めて、これからは「作品」としてどう視聴者に訴えていくのか、が重要なんだと思う。言っちゃえば、芸術だ(爆)。これまでのようにゲームや漫画やラノベをただ単にアニメへと変換するのではなくて、強烈な印象を与える完成された作品をアニメとして提供することが求められてるのではないかと。その点で、今年は大きな変換点になった年だったのではないかなと。


 というわけで、今年一年間、面白いアニメをたくさん見せてくれてありがとうございました。
 これだからほんと、アニメはやめられない。