けいおん!! 第24話「卒業式!」(終)

 卒業式を迎える唯、澪、律、紬。それを見送る梓は――。


 最終回。
 特別編が残っているけど一応このタイミングで全体の感想を書いておきます。


 原作ファンとしても、ただのアニメ好きとしても、最高のアニメでした!
 とにかく空気感が凄まじかった! 修学旅行、先生のコンサート、夏フェス、そして学園祭コンサート――まるで本当にそこにあるかのような圧倒的な説得力。個人的には特に、修学旅行の夜がすごく良かった。あの、本当に修学旅行の夜のような、その場でなければ醸造できない特殊なテンションが再現されていたのがもう。
 それらを補ったのが、第2期で大きく増強されたオリジナルの部分。原作にはないキャラクターや風景が追加されたことで世界観が増強されて、それが前述の空気感の構成に不可欠だった。
 その上で、四コマ原作の持つスピード感を維持されていたのがすごい。普通オリジナルで追加された部分って、当たり障りなかったり全然空気感違ったりして間延びしがちなのに、とてもしっくりくる笑える展開が詰め込まれていたのが素晴らしかった。しかも原作の話はちゃんと中心になっていたわけで。
 これらを支えた、圧倒的な作画と絵作り、劇中歌としてまったく違和感のない曲、設定を作り込むだけのリソース、そして最高の脚本。まさに京アニクオリティ。京都アニメーションだからこそ、「普通の物語」を正攻法で作り込むことができたんだろうなぁ。
 いやもう、振り返ってみても本当に文句のない最高の作品でした。原作ファンとして、本当にありがとう。


 ちなみに最終回のみの感想もちょっとだけ。
 最終回、原作とだいぶ違うやん!(爆)
 というか個人的にはアニメ版の終わり方の方が好きかも。原作版はあんだけ溺愛していた唯が離れるというのに憂があまりにもあっさりしすぎてて……でもアニメ版はものっそい寂しそうだった。それどころかアニメ版の憂は一人暮らしもさせないのではないかと妄想(爆)。同じ大学に入学して即同居しそうな口ぶりだったわー。唯憂万歳。