おおきく振りかぶって〜夏の大会編〜 第12話「9回」

 監督のサインを読まれて打たれ始める三橋と田島は、自分たちで配球を組み立てていくのだが――。
 決着。
 まずは三橋の成長が格好いい! この試合は三橋の成長物語、阿部から親離れして自分で配球を考え始め、そして自分がチームの要であることを自覚し引っ張っていこうとする姿勢が素晴らしい! 大声を出すシーンは格好良かったわー。
 しかし現実は残酷、試合の結果は……。淡々とした表現が絶望感を引き立てていて素晴らしい。個人的に、本作のいいところは「スローモーション」がない点で、そこが現実感を強く演出していて大好きだ。
 加えて、今回はロングの絵が印象的だった。サインを出すモモカンや、キャッチャー視点からの三橋とか、野球って選手同士が離れてプレイするスポーツで、いかにして意思疎通するかが重要で、それをとてもうまく表現できていた気がする。まぁ今期一番重要な回だから作画とかがんばれたってことでもあるんだろうけど(爆)、それだけ絵作りの面でもすごい作品ということで。