マリア様がみてる4thシーズン 第7話「未来の白地図」

 山百合会でクリスマスパーティが催され、それぞれの思惑を胸に幕が上がる――。
 修羅場(爆)。
 ギスギスしていて、でもほっこり暖かかったりして、このバランスの取り方が絶妙だ。
 特に令と由乃! なんだ結局仲直りしちゃうんじゃん! やきもきさせておいて最後ほんわか、というのがうまいなぁ。
 一方、祐巳瞳子はうまくいかず……。瞳子白地図の話は興味深いなぁ。瞳子にとって、自分自身こそが自由に塗り替えられる物――だから演劇に没頭するのかも。だからこそ、逆に自分をいいように扱うことが許せない、だから祐巳の申し出を受け入れられなかった……のかな。
 恋愛関係にまではいたらない、ということが結びつきを若干弱くしていて、そのために卒業をしたら別れる可能性が出てきたり、それがゆえに「一年生と二年生」「二年生と三年生」という重婚のような関係が必要になったり、でも同時にその別の妻との関係に涙することもあったりと、関係が深くなりすぎないが故の機微というのがあってとてもいい。
 「おいしかったなー」の表情がとてもいきいきとしているのが印象的だった。瞳子の演技も素晴らしいし、この作品は絵作りしっかりしてるからこそキャラの魅力が出てくる感じだなー。