攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX Solid State Society

攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX Solid State Society [DVD]

 DVD購入。
 無茶苦茶クオリティ高い。映画に近い構成ということで密度高かったし、押井守監督と違う「現実路線」、美的印象よりも社会派ドラマとしてのクオリティを意識した内容は良かった。アクションシーンも多かったし作画等もかなり良かったし。ちょっとお約束部分が多すぎるかなと思うけどこのくらいがちょうどいいのかも、少なくするとわかりにくくなるだろうし。


 テーマをひとつあげるとすれば、それは「正義の味方」は存在し得るのか、ということなのだろう。組織に限界を感じ、個人で動いた素子は正義の味方たろうとしたわけだが、それは「傀儡廻」のしてきたこととどこが違うのか。ひいては公安九課という攻性組織に存在意義はあるのか――「個人の正義」「組織の正義」「社会の正義」「法の正義」「ワタシの正義」それぞれに乖離が生じるのは避けられない。その上で、「人々」が幸せになるためにはどうすればいいのか――素子の選択が、この作品としての結論なのかもしれない。
 社会問題に関しての感想はパス(爆)。それは何かの作品を通して語るとしよう。