ほとはー外伝3 P.58

ほとはー外伝3 P.58
 神の衣(かみのころも)
 彼の地において神様が身に着けていたという伝説の鎧。
 その鎧を着れば、天から墜ちてもかすり傷すら負わず、溶岩の底で寝返りをうつことができ、宙を舞うなどの能力をもたらすという。
 ――様々な伝説や物語にてそのように伝えられているが、仮にも神や創主たる者がそのようなものを必要としたのか甚だ疑問であり、神の衣の存在そのものも疑問視されている。
 だが、2年前の先遣隊によって神の衣の「片鱗」が持ち帰られ、HACのカタログに掲載される。それが本当に神の衣の欠片なのかは不明だが、その技術は「別次元への扉を作り繋ぎ合わせる」というものであり、少なくともその技術によってリングガンが完成に至ったという経緯がある。
 この技術は当然APにも応用されるが、APに用いている魔法技術との相性が悪く、成功例は皆無である。その中でナノ博士は希有な成功例と言える。