Canvas2 第24話「虹色(なないろ)のフィナーレ」(終)

 何も言うことはありません、最高です


 というわけでCanvas2最終回。
 エリスENDを希望していた自分としては最高の終わり方です。
 特に、空港のシーンまでは「結局仲のいいいとこ」で終わっちゃうんじゃないかと思って心配してた。最後のあのシーンがあって本当に良かった……。


 この作品の特異な所は、まずエロゲ原作なのにヒロインをエリスと霧に絞って、三角関係、さらに柳を含めて四角関係に絞り込んでいたこと。
 その他のヒロインはエリスの援護射撃に回ることで、「同僚で幼なじみで高校時代は実は相思相愛だった」とゆー圧倒的有利な霧に対して「美術仲間でいとこだけど妹同然で教え子で高校生」のエリスは実は絶対的不利なわけで、そのパワーバランスをコントロールするために朋子や可奈、菫が非常に役立っていた。


 そしてもうひとつは、「芸術」というテーマが軸になっていたこと。
 絵に関してトラウマを負っていたエリスと浩樹。エリスの告白に対して浩樹は距離を取る。エリスは「絵」の象徴であり、絵を描けないという自分の弱さに対面することだから。
 その逃避対象として霧に引き寄せられるも、失恋によって成長しようとするエリスに再び引かれ始め、赤を克服したエリスを見て浩樹は自分の気持ちに素直になる。エリスへの想い、そして絵を描きたいという衝動。
 この軸、つまり「教職より芸術家」というテーマがある以上、霧エンドになるわけない(爆)とは分かってたけど、途中だいぶ霧寄りだったり、アニメでどこまでやれるかなーって心配だったわけですが、この終わり方で大満足です。


 全編通すと作画がかなりギリギリだったなぁと。もう少し絵が良ければ、心理を反映した描写になったろうなぁと思うともったいない。DVDで良くなったりするんかな?
 最終回は作画良くて良かったです。演出も良かったし。アイキャッチ七尾奈留様。
 霧の「何言ってるか解らないよ」、浩樹とエリスの「ごめんな、こんなに遅れて」「ううん、まだ十分間に合うよ」といったセリフも良し。
 ……最後の朋子だけは分からん(爆)。ゲーム版やってたら分かるん?*1
 まぁその辺は脳内補完。浩樹とエリスがくっついて芸術家目指す、これ以上何を望もうか。*2

*1:病院のお兄ちゃん=浩樹だとすれば、気持ちを押し殺してエリスを立てたってことなんかな? 朋子登場回以降は浩樹にひかれてるっぽい描写がほとんど無かったんでわからん……。

*2:キーワードで追っていくと不満たらたらな感じの人多いが(爆)。霧ファン多いなぁ……。霧だけじゃなく、可奈や菫、もしかしたら朋子含めてみんなフって、教職も辞めて、エリスと共に芸術の道に進む――そういう「わがままを通す」ってことがこの作品のテーマかなーと。まぁ自分が絵描きだから共感できるのかも。