クイズ!スパイ2/7 (終)

 最終回です。スペシャルです。
 っつーても今月中に終わらせるためにいつも2回に分けてるのを1回にまとめただけですが(爆)。
 今回の「MVP」はだいたひかるだろうなぁ。初っぱなで江川達也をデリートしたのが……。まぁそれでも、玉袋筋太郎水道橋博士を消した時点で順番的に勝利が確定したんでどうしようもないんだけど。


 今回も含めて、スパイ側が「ひとりを囮にする」という戦略が非常に有効に働いてたなぁと。
 この、一見極めて危険な戦略は、実は逆に「囮のスパイはデリートされない」という安全策だった。今回も劇団ひとりは最後までちゃーんと生き残ったわけで。自分を「もしかしてスパイ?」と思わせることで逆に安全にするとゆー一見不可解な戦略がなぜ成り立つのか。

  • 「あいつはいつでも消せる」
    • プレイヤー側は5人、スパイ側は2人、しかもそのうち一人はもう判っている、だからいつでも消せる、という安心感が、逆に「他の怪しそうな人を先にデリートする」という誤った選択をさせてしまう。
  • 「おまえはスパイだろ!」
    • プレイヤーにとって「誰がスパイかわからない」ということは不安以外の何者でもなく、逆に「お前スパイだろ!」という相手が一人いて、それをプレイヤーでよってたかって肯定することが安心感に継ながる。一人をスケープゴートに仕立てて責め立てることで、「スパイ一人は判ってる」という安心感を得ると同時に、「自分はスパイを批判しているからプレイヤーである」ということをアピールすることができる。そういう便利な存在なのでデリートしたくない。
  • 「あいつは本当にスパイだったのか」
    • プレイヤー側は、たとえスパイっぽい人をデリートしたとしても、それがスパイだということは判らない。そのため、怪しい人をデリートしても安心感は得られず、逆に不安が募る。また、デリートの目的が「カタルシス」であれば、スパイっぽい人を批判し、感覚的に「デリートしたい人」をデリートしたくなってしまう。

 以上の心理が働いて、囮役は実はデリートされにくいとゆーわけで。
 囮が一人いると「もう一人のスパイに注意が向かない」といったメリットがあり、戦略を立てやすいんでかなり有利になるんですよねー。
 対して、プレイヤー側は「人数」以外かなり不利。安定した戦略としては「正解し続けてその間にスパイを捜す」とゆー方法があるんだけど……それにはよっぽどクイズが強くて、しかも全体的にレベルが高くないといけないとゆー。スパイ側は「アイコンタクト等で内通する」などスパイしかしない行動をし得るんで、そういうのを見つけ出せれば確実に消せるんで、それが見つかるまで流すのがいいんだけど……。
 あと、プレイヤーは「頭のいい人」消しすぎ(爆)。「バカならスパイでも安心」があるんだろうけど、逆にそれが囮を消しにくくさせてるし……やっぱ嫉妬とか長年の恨み辛みとかか(爆)。*1
 とゆーわけで、スパイ側の勝利が多かったような。スパイは戦略を立てやすいのに対して、プレイヤー側は運の要素が大きいからなぁ……。


 とゆーわけで残念ながら今回が最終回。
 「実はゴールデンタイムに移動であります」とかないですか?(爆)
 この番組、実ははてなダイアリーのトップページでキーワードを見掛けて知ったとゆー不思議な出逢いをした番組だったりします。だから個人的に思い入れがあったり。昔 NHK でやってた「誰もいない部屋」に似た、最近珍しいテーブルトーク的クイズ番組だったってのもあるし。最終回なのが惜しまれます……。

*1:これはゲームだからいいけど、もしリアルでこういう場面になった場合、それまでの信頼の積み重ねがいかに大事かよくわかる(爆)。